地球環境、貧困、少子高齢化、障害者雇用といった社会的課題の解決に向けてビジネスとしてそれらに取り組む動きが世界的に広まっています。こうした事業、または事業体は「ソーシャルビジネス(Social Business)」「ソーシャルエンタープライズ(Social Enterprise, 社会的企業)」と呼ばれています。

本講義では、こうした事業がなぜ必要とされ、どのような議論の上に現れたのか、またそれらの事業が起こすソーシャルイノベーション(Social Innovation)、ソーシャルインパクト(Social Impact)とは何かについて、国内外の事例とともに学習します。また、関連する領域として、コミュニティビジネスや企業の社会的責任(CSR)等についても概観します。後半では、それまで学んだ内容に基づいて、三重県内における事例を題材にソーシャルビジネスのあり方についてディスカッションを行う予定です。

※本授業は、人文学部法律経済学科のディプロマポリシーのうち、とりわけ3、4、5と高い関連性を持ちます。