本講義では、中国人自身による中国語研究である「小学」と呼ばれる分野の歴史について講義する。中国における学術の歴史全体の中で中国語の研究がどのように行われてきたのかに注意しつつ説明して行きたい。清代に『四庫全書総目提要』という書物の解題書(その本がどんな性質なのかを解説した本)ができた。この本は、中国の学問の歴史を振り返るには便利であるので、今回の授業ではこの『総目提要』に依拠しつつ授業を進めたい。